仕事が激務な女 -制作会社勤務即-

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某日

この日は久々のスト。

約1か月半振りくらい。

諸事情により出れなかった。

それでも楽観視していた。

少なくとも地蔵はしないだろうと。

ワーク終わりに軽く出る事に。

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風はほどよく冷たいが、そこまで寒くはない。

悪くない気候だ。

しばらくサージング。

ターゲットになりそうな女性を見かける。

追い掛ける。

声が掛けれない。

あれ?おかしい。

再度サージング。

また、ターゲットになりそうな女性を見かける。

脚が動かない。

ナンパのスタイル的にあまりガツガツ声掛けするタイプではないのは自覚しているが、それでもこれだけ地蔵するのは自分でも驚いた。

「おいおい、ナンパ始めたばっかじゃないんだから。今年は超絶系をゲットするんだろ?」

と自分で自分を鼓舞しながら、結局1時間程度街をぐるぐる歩き回っていた。

結局信号待ちをしている女性に声を掛ける事が出来た。

ほとんどガンシカの様な対応。

少しテンションが上がって来る。

それにしてもたった1か月半程度間隔が空いたくらいでこんなに地蔵するとは思わなかった。

その後はボチボチ声掛け。

10声掛け目くらいだろうか。

少し小柄な女性に声掛け。

反応は悪くない。

時間制限のルーティーンからバーに連れ出す。

まあまあ可愛い。

某アイドルに少し似た感じ。

今日はなんと朝まで仕事をしていて、上司に休めと言われて休んで映画を観た帰りだった。

仕事はテレビ業界の制作会社。
様々な業種の中でも最高レベルの激務の業界だ。

20代前半でこの業界は2年目。

最初の方こそ無難な会話だったが、具体的な業務内容を聞くにつれどんどん愚痴が出る。

それはそうだろう。

月の残業時間が200時間を普通に超えている。

勤務時間ではない、残業時間である。

同期も半分以上は辞めた。

今日も朝まで仕事をしていて、先輩から「今日は休め」と言われて休んだら、別の先輩から「今日休むんだ?」と嫌味を言われたらしい。

会社に泊まり込みなんかはよくあるし、三徹した事もあるという。

三徹?

要は、3日寝ずに仕事をしたという事であるが、なかなか聞かない言葉なので驚いた。

過去の恋愛遍歴を引き出す。

彼氏は半年くらい居ない。

就職を機に、遠距離恋愛になった。

その彼は今の業界に理解を示してくれず、遠距離というのも重なり別れる事になった。

また、学生時代とある地方都市に住んでいた。

高/校生の頃は5~6歳ほど年上の男性と5年くらい付き合っていた。

「それはちょっと危ないなー」と言うと、

苦笑しながら、「今考えたらそうですね。けど、後の方で結婚してたのが発覚して。」

恐らく途中から同時進行で結婚したらしいが、なかなか言えなかったと。

それはさすがに酷いなと同情する。

また、彼女の高/校は中高一貫の所謂お嬢様高/校で同級生にも金持ちの子供が多く通っていたそう。

中/学生の頃、とある同級生の誕生日会はヒ○トンホテルの一室を貸し切り、同級生からのプレゼントはヴィトンのバックだったそう。

皆でカンパして買ったらしいが、さすがに唖然とした。

「花より男子の世界みたいだな」と言ったら笑っていた。

他にも大学時代は講義に出てもらう代わりに金を払っている学生も居たらしい。

また、当時「一番金持ちの家」だった同級生のFBを見せてもらった。

まだ学生をやっているそうで、きらびやかな衣装に高そうな飲食店での写真を何枚もアップしていた。

自宅も外国の映画に出て来そうな感じ。螺旋階段もあるらしい。

因みに、全然可愛くない。

彼女は、「こういうの見ると虚しくなってきますね。私何やってるんだろうって。」
「しかも、この子こんな感じで自分より可愛い子は絶対に横に置かないんです。」

「こういうのは親のスネをかじってるだけで上っ面だけ。この子自身は生活力も何もない。現に今まだ学生なんでしょ?」

「俺は○○みたいに地方から出て来て頑張ってる子の方がはるかに好感が持てる。」

「本当ですか?」

本当ですか?というのには理由があったと思う。

これだけの激務なので、体調を悪くし、一か月ほど休職した期間があった。

泊まり込みの時は椅子や床に寝る事もあるらしい。

スッピンである事もざらにある。

20代前半という女性として一番良い時期を仕事に捧げ、学生時代の同級生はきらびやかな世界にいる。

例えそのきらびやかさがハリボテだと分かっていても、今の自分の境遇と比較すると思う所はあるのだろうか。

「本当だよ。俺は地方から出て来て仕事頑張ってる子の方が良いなー」

何か上手い言葉を掛ける事は出来なかった。

手相のルーティーンから距離を縮める。グダは無い。
そこまでボディタッチなどはせずに、店を出る事に。

タクシーで家へ。

家でも多少会話をする。

少しずつボディタッチから距離を縮める。

ギラ、グダ。

再度和み直す。

「私こっちにあまり頼れる人が居ないの。」

友人・知人も居るには居るだろうが、遊ぶ時間もあまりないだろう。

交友関係を広げるのも難しいのは容易に察する事が出来る。

「そっちの業界の事は分からないけど、俺で良ければいつでも相談に乗るよ。」

再度ギラ、ゲット。

行為も半年振りだったそう。

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このゲットの方法が良かったとは思えない。

色を使っている訳ではないが、期待感を持たせているので、あまり良いゲットとは言えなかった。

ただ、これは経験上分かっているが、色を使おうが使うまいが期待感を持たせようが持たすまいが結果にはそこまで大きな影響はないかなといった所ではある。

期待感を持たせても、ゲット後食い付きが下がる事もざらにある。

今回の女性はゲット後食い付きは維持している。

もし時間が合えば普通に食事でも行っても良いかなと。

また、久々のストであったが、ここまで地蔵するとは思わなかった。

正確には歩き地蔵ではあったが、これは誤算だった。

やはり少しでも良いので、週に一回くらいは声掛けはしないといけないなと思ったところではある。

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